夏の風
「よし!まぁまぁ、合格!」
丈流くんはそう言うとあたしの頭をポンポンと撫でた
「合格…って?」
「オレ、キス魔だから!キスが気持ち良くないとダメなんだよ」
ニッコリと笑うその甘い笑顔にあたしは釘付けになる
「何?まだキスしたい?亜耶もキス魔だなぁ」
丈流くんは楽しそうに笑うと、あたしが反論する間もなくまたキスをしてきた
確かに…気が遠くなるような気持ち良いキス
あたし…丈流くんの彼女になったんだ
ファーストキスの味はお酒の味
甘く苦い恋の味
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