夏の風
どうしてもヒデくん好みの女の子になりたいらしく、沙耶はいくつか商品を買うと試着室を借りて着替えた
「お姉ちゃん、どう??」
「…うん…いいんじゃない?」
髪型と服装が全然合ってないけど…
すっかり満足した沙耶は何度も鏡に自分の姿を映していた
そして…
「あっ!ヤバい遅れちゃう!あたしこれからヒデくんとデートなの!
じゃぁね!お姉ちゃん、付き合ってくれてありがとう!」
と言うと沙耶はあたしを置いてさっさと言ってしまった
なんなの?!
結局、あたしは沙耶に振り回されている気がした
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