夏の風


仕方なく、一人で駅ビル内をフラフラしていると



「亜耶ちゃん…?」



と、聞き覚えのある声がした




声のした方に振り返ると、沢山の買い物袋を下げた陸が立っていた



「陸!久しぶりだね!」



「亜耶ちゃん元気そうじゃん」



「うん!元気にしてるよ」



「そっか…あっ、一人?」



「さっきまで妹と一緒だったんだけど、彼氏とデートがあるからって帰っちゃったの」



「亜耶ちゃん妹いるんだ…」



「うん!で、陸は何してるの?」



とあたしが陸に問いかけた時



「陸〜?!ちょっと何してんのよ!!」



お怒りモードで突然現れたのはナミだった








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