夏の風


ヤスくんとナナさんの愛の巣は2LDKの小綺麗なアパートだった


「ナナさ〜ん!腹減った!何か食うものある?」



「ちょっと!悪いって!」



「大丈夫だよ!ヤスの女だぜ?」




いや…そうじゃなくて…



「う〜ん…チャーハンでもいい?」



ナナさんは冷蔵庫を覗き込みながら答えてくれた



「おぅ!悪いな!」



「スミマセン…あたし何か手伝う事ありますか?」



「亜耶、料理出来るのか?」



「…出来ないけど…」



「じゃぁ、止めとけ!」



「…はい」




あたしは素直に頷いた








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