夏の風


あたしもつられてビールを受け取ってしまった




丈流くんはグビグビとビールを飲み出してるし…



もう、泊まるのは確定らしい




「あっ!でも、あたし泊まる準備とか何もない!」



「いつもはホテルだからな〜、何でも揃ってるもんな?」



と、わざわざヤスくん達の前で丈流くんが言うから、あたしは顔が真っ赤になった




「亜耶ちゃん、歯ブラシとか新しいのあるから心配しないで!
あと、パジャマもあたし着てないのあるからあげてもいいし」




「…本当にスミマセン…」



「なっ?何も心配いらねぇだろ?」



丈流くんは全く悪びれる様子もなく2本目のビールを空けていた








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