夏の風
翌朝、ヤスくんとナナさんに顔を合わせるのが恥ずかしかったあたしは、お世話になったお礼を言うと、丈流くんを連れてさっさと逃げ出した
ヤスくんとナナさんは笑顔であたし達を見送ってくれた
その二人の笑顔がなんだか、とっても幸せそうであたしはまた羨ましいと思った
「早起きしたし、天気もいいし、どこか出掛けるか?」
「うんっ!」
普通のカップルみたいに…
デートしたり、食事したり、笑いあったり、抱き合ったり…
あたしが丈流くんに求めているのはそんな普通の事
好きだから、一緒にいたい
ただそれだけ…
・