夏の風
「丈流なら、さっき慌てて帰ったぜ!用事あんの忘れてたぁ〜って」
どうしよう…あたし丈流くんの連絡先もわからない
彼女なのに…
「亜耶ちゃん、丈流に何かされちゃった?」
「何かって…付き合ったんだよ」
「「えぇぇっーーー!」」
シンくんとサキの声が重なった
シンくんとサキが顔を見合わせている
あたしは志乃の隣に座った
誰が片付けたのか、リビングはキレイになっていて、昨日いた人達は一人もいなかった
「亜耶ちゃん…ちょっと言いずらいんだけど…丈流はやめときな…」