夏の風
「はいっ!集合〜!!」
「ヤバッ、宮田来たよ!」
あたし達は体育館の中央に集められた
「皆さんにお知らせがあります!今日まで練習してきたダンスを秋の体育祭で発表することになりました」
「「え〜〜〜〜〜っ!」」
「うわぁ〜あんなの覚えられないよ〜」
サキの言葉にあたしと志乃が頷いた
「各クラスごとに集まって、しっかり練習してください。一人でも出来ない人がいたら放課後残って練習すること!いいですね?!」
「放課後は無理〜シンに会えなくなっちゃうじゃん」
「放課後まで練習なんてあり得ないよ〜」
別にデートの予定があるわけじゃないけど、あたしだって早く帰りたい
「でもさ、出来ないのってウチらくらいじゃないの?」
「「そうなの?」」
あたしとサキは驚いて志乃に聞き返した