夏の風


「他の子はけっこう皆出来てたよ」


「ヤバいじゃんっ!」


「ど〜しよぉ〜」


「真剣にやるしかないって!教えてもらおうよ」


「「うんっ!」」


あたし達はクラスの輪にはいり、皆に教えてもらうことにした 


普段あまり他の女の子達とは話さないけど皆、意外と話しやすくって練習自体は楽しかった 



体育の授業が終わると次はお弁当の時間 


「案外いけそうじゃない?」


志乃がタオルで汗を拭きながら言った 


「う…ん…そうだね…」


「サキ、化粧直しに忙しそうだよ」


あたしは恋ってスゴイなって思った 


サキはシンくんと付き合うようになってから、今まで以上に外見を気にするようになった 


でも、確実にサキはキレイになった気がする






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