夏の風


「ちょっとね、約束あるから」


メグは嬉しそうに鼻歌を歌いながら帰り支度をすませた 


「メグまで〜?!仕方ないから真っ直ぐ家帰ろうかなぁ〜」


「亜耶は、こういう時こそカレ…丈流くんだっけ?
に会いに行ったら?」


「ええっ?!出来ないよ…そんなこと…」


「いつまでも、ウジウジしてると何にも進展ないまま夏が終わっちゃうよ!
亜耶はそれでいいの?」 


「…よくない」


「ホラッ!行動あるのみ!頑張れ!!」


メグにポンッ!と背中を叩かれ、あたしはとりあえずサキに電話した 






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