ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

勉強やスポーツ、なんでもできる人だとは思っていたけど、これほどだったなんて。

一緒に住んでからというもの、伊緒くんのすごさを毎日再発見。


伊緒くんは、ハイスペック男子の名を欲しいままにしてる。

料理はもちろん、家事全般なんでもこなす。

だから、わたしは食後の後片付けやゴミ出しを率先してやってるんだ。

あと洗濯も。だって伊緒くんに下着を見られるなんて恥ずかしくて死んじゃう。


「今日もおいしそう。いただきまーす」


両手を合わせて、まずはお味噌汁に口を付けた。


「うーん、おいしー。やっぱり日本人は味噌汁だよねっ!」


これからずーっと伊緒くんのおいしい朝食が食べられると思ったら、幸せすぎて顔がにやけてきちゃう。
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