ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

「な、ないけどっ……! そのくらい美味しいってことだよ!」


とにかくおいしすぎて、白いご飯が進んじゃってどうしようもない。

私、伊緒くんと一緒に暮らしてたらどんどん太っちゃうかも。


「ごちそうさまー」


伊緒くんからかなり遅れて食べ終わり、両手をそろえて言って、席を立つ。

あとかたづけは私の役目だから、お皿を重ねて流しへ運ぼうとすると、


「そんなのいいから」


グイッと腕を引っ張られた。


「ひゃっ、なに!?」


どこに連れてかれるの?

おっとっと……と足をもつれさせながらソファまで行って、すとんと座らされる。
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