ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

「伊緒くんいつからいたの!?」

「わりと最初から?」

「うそおっ!?」

「”モモちゃん見てるだけでおなか一杯になって”」


また。


「似てないし!」

「似てたまるか」


って、いいながら完全に真似してるよね?

なんだか伊緒くん、真柴くんを目の敵にしているような。……なぜ?


「べ、べつに私は普通に食べてただけだもん!」


そんな言いがかりをつける伊緒くんを振り切って、キッチンに行こうとしたのに。


「きゃっ!」


再びソファに座らされて、がっちり肩を抱かれる。

伊緒くんのサラサラの髪が、頬に当たってくすぐったい。
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