ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
おれのよめ。オレノヨメ。
それって、
わ、わたし、今。
プロポーズされたの!?
なにが起きたのか理解できなくて、思考停止。
体もすごく熱い。
「なーに真っ赤になってんの」
そんな私を鼻で笑うと、伊緒くんは涼しい顔してお味噌汁をずずっとすすった。
……べつに、なんの意味もなかったみたい。
び、びっくりしたあ。
だよねだよね。
伊緒くんが私にプロポーズって、そんなことあるわけないよねっ。
私は無駄にドキドキしながら、入学式初日の朝ご飯を食べた。