ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
それから伊緒くんは、すごく丁寧に教えてくれた。
伊緒くんて、すごく教え方が上手なんだ。
なんだかんだ言って、こんなレベルの低い私でもわかるように教えてくれるの。
「伊緒くん、先生になったらいいよ」
「は?」
「だって、すごくわかりやすいんだもん」
「単純だな」
伊緒くんはまったく相手にしてないけど、すっごくおススメだよ。
だけど、伊緒くんにはもっと日本を動かすすごいことをしてもらいたい気もするなあ。
「あ、出来た! ありがとう~」
教えてもらった通りにやったら、さっきまでできなかった問題がすらすら解けた。
「伊緒くん天才!」
「モモがわかるようになればそれでいいよ」
なんてことなさそうな伊緒くん。