ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
「ふふふっ」
顔がにやけてきちゃうよ。
やっぱり、同級生で生まれてこれてよかった。
同級生じゃなかったら、きっとこんなに一緒に居られなかったはずだから。
「ニヤけてないでさっさとやるぞ」
強制的に話は終わらされ、また問題と格闘することに。
だけど私、やっぱり集中力がないみたい。
「あ―疲れたー、ちょっとお昼寝したい」
ぐーっと両手を上にあげて伸びをすると、また正面から皮肉な声が飛んでくる。
「疲れるほどやってる?」
「数字見てると眠くなってくるんだもん……ふわあ……」
「モモの場合、数字見てなくても眠いんだろ」
まあ……半分くらい合ってます。
午後の2時。絶好のお昼寝タイム。
カックン……カックン……。
シャーペンを持ったまま、だんだん頭が落ちていく。
もうだめ……。
そのまま机に頭をつけて夢の中へ入った私に、
「おまえ、可愛いすぎだろ」
──チュ。
そんなことをされてたなんて、私は全然知らなかった。