ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
「食べてたよね~、幸せそうな顔して」
「み、見てたのっ!?」
今日、私は学食でまたオムライスを食べたけど。
学食で真柴くんに会った覚えはないのに、見られてたなんて。ちょっぴり恥ずかしい。
じわじわ~っと、顔が熱くなっていく。
「声かけようとしたんだけどさ、ほら、また"伊緒くん"が登場したら怖いじゃん?」
んんっ!?
まさかの人の名前を出されて、さらに燃えるように熱くなる顔。
「ま、真柴くんっ!?」
なんだか弱みに付け込まれてるような……。
「ははは、モモちゃんて分かりやすいね~」
そして、ひょいと日誌を私から奪い、さらさらと何かをかきこむ。
ううっ。
好きな人を知られてるって、なんだか弱みを握られてるみたいだし、どう接していいか分からなくてこまっちゃう。友だちとはちがうし。