ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
モモを賭けて勝負
【伊緒side】
翌日の体育は、特別編成でいつもと違うクラスと合同で行うことになった。
5組と聞いて、「おっ! モモのクラス」と思ったのもつかの間。
体育だから男女別、関係ねえじゃんと肩を落として、また気づく。
……アイツがいることに。
真柴だ。
相変わらずモモへの距離感が近すぎてウザいやつ。
今まで、あからさまにモモに近づく男はいなかったし、モテるタイプだとは思ってなかったのに。
……まあ、俺から見てあれだけかわいいのに、今までモテてこなかったのも不思議だけどな。
とりあえず、真柴には関わらないようにしよう。
そう思って体育館へ向かった。
「だりー。どうせなら女子と合同がよかったよな~」
俺の隣でへらっと笑う瑛人はいつもどおり。
各自柔軟を始めていると、