ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
どもうじゃねえよ。
俺はあいつの知り合いになった覚えはねえんだよっ。
「いまの、充電ちゃんと仲いいやつだよな」
「おい、その呼び方いい加減やめろって」
充電ちゃん、て。
瑛人の頬に親指と中指を突っ込んで黙らせる。
「ひへっ(いてっ)」
俺の視線は、あの男へ。
「あいつ……」
真柴はウオーミングアップがてらに、軽々シュートを決めている。
しばらくすると、体育館にぞろぞろ女子がやってきた。
雨が降り出したため、外から中への移動してきたみたいだ。
「わっほーい、女子が来た!」
一気にやる気を出す瑛人。
「わかりやすいなあ」
そんな瑛人をみて、亮介も呆れた声を出した。