ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

「……くっそ」


マウント取ってんじゃねえよ。

俺が気にしてることがバレたのが気に食わねえ。

ふざけんなっての。


クラスが違うって、こんなにも疎外感があるんだな。

特進クラスなんてブランドより、モモとクラスメイトってブランドの方が俺にはど
れだけ大事か思い知った。



それから授業が始まり、どんな因縁か、真柴のチームと対戦することに。


「伊緒くん、お手柔らかによろしく~」


うやうやしく腰を折って俺のところに来た真柴に、ため息が出た。


「モモにちょっかい出すのやめろ」

「それは出来ないな」

「なんでだよ」

「俺、モモちゃんのこと好きだから」
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