ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

通話履歴を確認して、また呆れる伊緒くん。


「伊緒くんこそ、自分のスマホどこに行ったか探してなかったの?」

「俺はスマホに依存してないからね」

「それはいいことだよ!」


人に使われてるのに気づかないくらい、スマホがなくても平気なんて。


「とか言って、勝手に人のスマホで喋ってたこと正当化しようとしてるだろ」


伊緒くんの目が怪しく光る。


「してま、せんよ……?」


フルフルと首を横に振るけど、伊緒くんはじりっじりっと距離を詰めてきて。


「きゃっ……」


──バタン。

あっけなく私の体はソファにひっくり返される。

ドクン、ドクン……。

だから、こういうことされると、ドキドキしちゃうんだってばあ。


「モモは何回お仕置きされたらわかるの?」
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