ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
おでこから撫でつけるように手を上から下へ下ろしていく。
伊緒くんの親指が……私の唇をなぞる……。
「ごめ……っ……」
口を開いたら、伊緒くんの指が半分入っちゃって。
そのまま閉じれなくなる。
い、伊緒くん……?
至近距離で見つめ合ったままどうしていいかわからなくて、固まってしまう。
「それとも、お仕置きされたくてわざと?」
「へっ?」
「ふっ……」
すると、面白そうに笑った伊緒くんは、私の口から指を抜いて。
ほっとしたのもつかの間。
その手をまた下へ滑らせていくから慌てた。
伊緒くん、一体なにをするの!?
変な体勢で倒されちゃったから、ちょっとシャツが捲れてて。
こっそり下に引っ張ろうとしたら、その手を取られて。