ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
あ……これはもしかして地雷だったのでは……と思った時には遅かった。
「それ以上言ったら、その口ふさぐからな」
ふ、ふさぐとは!
それは、よくヤクザものとかである「二度と口をきけなくしてやる」的な?
それは嫌だ!
ぶるるるん、と首を横に振る。
もしかして、知られたくなかったことなのかな?
そうだよね。今まで私が知らなかったんだから、必死に隠してたのかも。
「それ、どこ情報?」
お仕置きする気力がなくなったのか、伊緒くんは起き上がり、はーっと息を吐いて頭をくしゃくしゃっとかく。
まだしっとり濡れたままの髪の毛が、無造作に動く。
かっこいいなあって見とれちゃう。
「ねえ」
そのカッコいい顔がこっちを向いて、どきんと跳ねる胸。