ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
「あ、えっと、たった今、光莉さんから」
「それはまた、ほやほやの情報で」
正直に言うと、頬を引きつらせながら鼻で笑われた。
「いやっ、でも苦手なものがあるって普通だよ!?」
私は必死に弁解。
「ピーマンが苦手だからって、幼稚園生みたいだなんて思わないもんっ!」
すると、さらに顔を引きつらせる伊緒くん。
あっ……!
私まずいこと言ったかな?
「それ、何気にものすごーいバカにしてるよね」
「ちがっ、伊緒くんも人間だったんだなーって」
「……今まで俺のことなんだと思ってたの?」
「超人偉人達人変人!」
「……いっこヘンなのまざってたけどな」
眉をしかめて不服そうな伊緒くん。