ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
「眠たいの?」
「うーん……」
「お腹すいたの?」
「うーん……」
「じゃあ、俺とつき合おっか」
「うーん……」
「えっ、マジで!?」
「……っ!?」
いきなり両手を握られて、意識がここに戻って来た。
え、今なんて言ったの?
目の前の真柴くんは、目をキランキランさせている。
「えっと、あのぅ……」
状況がつかめなくて、あたふたしちゃう。
「俺とつき合ってくれるんでしょ?」
「ええっ!?」
なんですと!?
「つき合ってって言ったら、うんって言ったよ」
あはは……真柴くんたらまた……。
「ごめんっ、よく聞いてなくて」
「チェッ。なんだよー」
頬を膨らませて可愛らしくすねる真柴くん。