ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
用意が良すぎるでしょ、伊緒くんさすが。
って、感心してる場合じゃないよね。
伊緒くん離れするって言ってるそばからこれだ……。
「あ、伊緒くん私やるから」
そして、電池の入れ替えまでしてくれちゃってる。
スイッチを入れて、明かりがつくこところまで確認する伊緒くん。
「はい、これで大丈夫」
テントとコテージ、それぞれに1泊するこの交流キャンプでは、懐中電灯は必須。
夜中にトイレに行きたくなったら困るもんね。
「……ありがとう」
伊緒くんがいなかったら、私懐中電灯を持っていけないところだったよ。
それをしまい、続けて大きな袋をバッグに詰めようとすると、伊緒くんから指摘が入った。
「それなに?」