ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
そう言うと、周りから「ヒュー」なんて声が上がった。
それでも真柴くんは恥ずかしがる様子もなく、私にアメを差し出した。
「はいコレ! モモちゃんにあげるから元気出して!」
強引に手のひらに落ちたのは、星型のアメ玉。
水色で、キラキラ光っている。
なんだかさっきから私、餌付けばっかされてるなあ。
そう思ったら、ちょっと笑えて来た。
でも、みんな私を心配してくれてるんだよね。
せっかくの行事なのに、雰囲気壊すようなことしちゃダメだよね。
自分で蒔いた種で自業自得なんだから、うだうだしててもしょうがない。
「……ありがとう」
真柴くんにお礼を伝えて、小さく笑った。