ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。
「ほんとだぁー……」
私たちは、レストハウスを目前にして進路を変えた。
ここは街灯もあまりなく自然に囲まれているからか、住んでいるところより星がたくさん見えた。
引き寄せられるように空に見入る。
こうやって雄大な空を見上げていると、私の悩みはなんてちっぽけなんだろうって思えてくる。
所詮、私も小さい星のなかの、ほんの小さな物体なんだよね……。
「モモちゃん」
「ん?」
名前を呼ばれて真柴くんに顔を向けたら、そこにはものすごく真剣な表情の彼がいた。
ドキッ。
いつにないそんな表情に、心臓が軽く跳ねる。
「モモちゃん、俺、今まで何度も言ってきたと思うけど。マジでモモちゃんのことが好きなんだ」
「……っ」
「俺と……つき合ってほしい」