ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

みんな頬を上気させながら、伊緒くんをうっとり見つめてる。

伊緒くんはどんな顔してるかわかんない。


そんな中、積極的に伊緒くんに話しかけている女の子を発見。

漫画に出てくるようなぐりんぐりんに巻いた髪の毛。膝上に仕立てたスカートからすらりと伸びる脚。

雰囲気だけでも十分可愛いのに、チラチラ見える横顔は、メイクもばっちりですごく可愛い女の子だった。

甘く高い声は、ここまでよく響いてくる。


「どこ中出身?」
「彼女はいるの?」


リボンは青。特進コースの子だ。

それだけで、負けたって思う。


伊緒くんだって、こんなドジでおバカな私よりも、知的な子と話してた方が楽しいよね。

しゅん。
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