Re:ha:Next step study ~鬼指導教官にもっとやられっぱなし?!
「カレーライスなら多分、嫌いじゃないかな・・・間違いないよなと思って。」
『・・・カレー、大好きです。』
「良かった。真緒、誕生日だけど、何したら喜ぶか、まだわかってなくてな・・・とりあえず、まずはカレーかと思って。」
お母さん作お弁当のせいでエッチなことを意識しすぎて恥ずかしい・・
でも、岡崎先生の、あたしが何したら喜ぶかを考えてくれた上でのカレーライス食うチョイスは本当に嬉しい
実習生と指導教官という関係から恋人同士に変わってからまだ2回しか会ってない
だから、お互いに何が好きで何が嫌いで、何を知っていて何を知らないかは、全然わかっていない
そんな中でも手探りであたしを知ろうとしてくれる
「カレーの辛さ、甘口、中辛、辛口、どれ?」
『辛さ、選べるんですか?』
「煮込んであるけど、最後の味付けは真緒に聞いてからにしようかと思ってな。」
手探りした上でちゃんと“味付け”を相談してくれる
あたしの知らなかった、そんな岡崎先生がここにいる
彼のことが好き・・がどんどん増えていく
『岡崎先生の、好きな味が知りたいです・・・。』
だから、あたしももっと知りたい
手探りでもいいから
彼の好きなもの嫌いなもの
美味しいもの美味しくないもの
きれいと思うもの、そうでないもの
良いと思うもの、そうでないもの
楽しいと思うもの、そうでないもの
面白いと感じるもの、そうでないもの
嬉しいと思うもの、そうでないもの
たくさんたくさん知りたいんだ
「俺の?・・俺は10辛だぞ。」
『え~!!! 10辛はさすがに無理~!!!』
「食ってみるか?俺の味。」
『俺の味って、なんかエッチ・・・』
「まおちゃんってば、お盛ん~!!!」
彼の気持ちいいもの、そうでないものも知りたい・・・なんて思ってしまったあたしは彼と一緒にダイニングテーブルの上に純夏ちゃん特製お弁当をふたつ並べたまま、彼お手製の甘口カレーライスを食べた。