Re:ha:Next step study ~鬼指導教官にもっとやられっぱなし?!
《・・・・・》
《・・・・・???》
《・・・・?!》
「やりやがったな、伊織・・・」
「きゃ~!!!岡崎先生ってば、公開告白ってやる~っ!!! OKして下さいって・・・・これってもしかして・・・真緒!!!真緒!!! 紙飛行機!!! かみひこうき!!!」
突然の告白に会場内も戸惑ったのかザワつきはみられず。
その代わりなのか、隣にいる松浦先生と絵里奈の声がやけにクリアに聞こえる。
『夢ですか?コレ?』
「夢じゃないって!!!!ほら、これ!!!」
メモを取るために鞄の中にしまっておいた紙飛行機。
それを鞄の中から出せと絵里奈が鞄を派手に揺らす。
そうやって急かされたあたしは彼女の言うことをきくしかなく、
さっきまで開くのが怖かった紙飛行機を鞄の中から取り出し、そっと開いた。
「もう内側が見えない!!! 開いて、真緒。早く!!!」
開いてもまだ2つ折り状態の元紙飛行機。
上質そうな紙のせいか、ぴったりとくっついていてなかなか開くことができない。
「真緒、あたしが開いてあげる?」
『いい・・あたしがやる。岡崎先生だもん。とんでもないものが出てくるかもしれないから。』
過去には岡崎先生から渡された元純夏ちゃん弁当箱から、かわいいかえるういろうが12匹出てきた
それよりもう少し過去には、米粒半分ぐらいの小さな文字が刻まれたスワンネックスプリントと指輪が・・・
もっと過去には、ぶさいく文字で、“まお作レポート”という紙まで渡された
本当に何をやり出すかわからない彼があたしに向かって飛ばしてきた紙飛行機だもん
とんでもないことが書かれているに決まってる
それを絵里奈に見られたら一生言い継がれる
酒の肴にされること間違いないのだ
開いたらすぐに隠そう
絵里奈にしっかりと読み込まれる前に
「あ~!!!コレ!!!!」
でも、興味津々の絵里奈はあたしがその内容を認知する前に把握したようで。
「真緒!!! これだよ~!!! さっきの岡崎先生の質疑応答の答え!!! ひゃ~、やばいって!!! もうこれ、ホントやばい!!!」
『・・・ばか~・・・こんなの、おかしい・・・最後って言ったのに・・・』
あたしは狂喜乱舞状態で抱き着いてきた絵里奈の胸で泣き崩れた。
そんなあたしの手の中にあったもの。
それは
ついさっきまで紙飛行機だったもので、
うちのお父さんの氏名と岡崎大輔という見たことのない名前が書きこまれているもので
そして
美文字で岡崎伊織と書かれているもの
欄外には
【事後報告、許せ、OKくれ、真緒。】
とぶさいく鉛筆文字で書かれたあたし宛のメッセージが書かれている
・・・婚姻届だった。