桜を木の下で
「片付けたからね。」
笑った。

ベッドの上で、
横に並んで座ってDVDを見ていた。
「神山」
「うん?」
振り向きざまに、キスをされた。
びっくりした。

「神山、いい?優しくするね。」
「うん。」
ベッドにゆっくり倒され、制服のボタンを外された。
首筋や胸に、優しく唇があたる。
橋本くんの温かいぬくもりを感じる。
橋本くんの鼓動もハッキリと聞こえ早い。

「しおり好きだよ。」
「橋本くん。」
「颯太って言って。」
「恥ずかしい。・・・颯太。」

橋本くんと私は1つになった。

付き合って、ちょうど1年だった。
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