桜を木の下で
夢と別れの桜

別れ

 高校の卒業式を迎えた。
 まだ、桜は蕾だった。

 私たちは、卒業パーティをした。
楽しかった。それぞれ違う大学だけど、
みんなで過ごしたかけがえのない日々。
「また、会おう。」
と、みんなで誓った。

しかし、私は、決断をしていた。
それを、桜の木の下ど颯太に伝えた。
「颯太、ごめん。別れよ。」
「うん。琹に言われると思ってた。」
「私たち、夢を追いかけてる者同士だから、
まずはその夢叶えたい。
 颯太も同じだったんじゃない?」
「うん。考えていた。」
「じゃあ、それぞれの道に向かって。」

 
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