桜を木の下で
「私は、もう颯太と別れない。
 私は、ここで颯太の帰りを待ってる。」
涙が出た。寂しいけど、大好きなサッカーで『諦める』なんてことはして欲しくなかった。
 私は、颯太を信じていた。必ず、帰ってきてくれることを・・・。

「ありがとう。琹。」
ギューっと抱きしめてくれた。
「たまには帰ってくれるでしょ?」
「オフは必ず帰ってくる。」
約束した。

そして、3月に、イタリアに行ってしまった。
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