桜を木の下で
そして、颯太は言った。
「今から、栞の親に挨拶に行くよ。」
「え?いるかな?」
「実は、もう、連絡してあって、今日はいてくれるんだ。」
「そうなの?知らなかった。」

実家に向かった。
実家に帰るのがてれくさかった。

実家につき、インターホンを押すと、母が出て来た。
「颯太くん、いらっしゃい。」
中に入り、父と母の前で
「今日は、お話があります。
琹さんと結婚させて下さい。」
と頭を下げた。

父も母も笑った。
「改まって言われると照れるね。こちらこそこんな娘ですが、よろしくお願いします。」

父も母も颯太のこと気に入ってたから、ダメなわけがないから、改まって言う必要はないような気がしたが、嬉しかった。
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