桜を木の下で
同じクラスの橋本颯太くんだった。
「あっ、同じクラスの橋本くん?だっけ」
「そう。入学式の日も、この桜の木見てたよね?」
「え?あ、うん。」

『見られてたんだ。恥ずかしいなぁ。』

「桜好きなの?」
「うーん、そうなんだけど、
 この桜の木に一目惚れしたんだ。
 入学式の日に。」

「へー!」
笑われた。

『変わり者だと思われたかな』

「じゃあ、また明日。」
「バイバイ。」
自転車に乗って、橋本くんは帰って行った。
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