7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
「お前は俺を一人の男として見ているというのか?」

「えっ……?」

永斗さんが左手で私の手首を掴むと、馬乗りになった。

そっと右手で私の頬に触れる。

アルコールで火照っている頬がさらに熱くなるのを感じる。

熱っぽい目で見つめられて私は身動き一つとれない。

「俺はお前といると妙な気持ちになる」

「……っ」

「自分でもその理由が分からない」

私の頬に触れていた手のひらが首筋に触れて思わず体を震わせる。

その指先が首筋をなぞり徐々に下に移動し、鎖骨に触れた。

ゆっくりと私の反応を確認するように長く綺麗な指先が私の体を這う。

「やっ」

「今まで出会った女にはいなかったタイプの人間だからか、それとも――」

指先が腰に移動する。ルームウェアの上から触れられているだけだというのに全身が熱くなり頭がくらくらしてくる。

「―ーやめてください!!」

私は両手で力いっぱい永斗さんの胸を押し返した。
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