7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
「……――ミラちゃん、どこ……!?」
すっかり打ち解けてくれたミラちゃんとかくれんぼをすることになり私は必死になってミラちゃんの姿を探した。
とはいえ、家の中はかくれんぼをするには広すぎる。
一体どこへ隠れてしまったんだろう。
いまだに寒気はとまらず、腕を擦りながら家の中を探し回るものの、ミラちゃんがなかなか見つからず不安になってくる。
そのとき、廊下の方から音がした。
「ふふっ、そっちね」
勝ち誇った笑みを浮かべて忍び足で部屋の扉に手をかける。
徐々に足音が近付いてくる。その足音が部屋の前で止まったタイミングで私は部屋の扉を勢いよく開けた。
「――バアッ!!ミラちゃん、みーーつけた!!」
笑顔でそう言った瞬間、脳がフリーズする。
顔の横で手のひらを広げて満面の笑みを浮かべた私はその場で凍り付いた。
目の前にいたのはミラちゃんではなくスーツ姿の永斗さん。
冷めた目で私を見下ろしている。
「――ぎゃっ!!」
「お前は本当に何をしでかすか分からないな」
私の顔を見て永斗さんは肩を震わせてクックと喉を鳴らして笑う。
上がっていたテンションが一気に降下して顔が強張る。
私ってばなんてことを……。穴があったら入りたいとはこのことか。
「す、すみません……。ミラちゃんとかくれんぼをしている途中で……」
「マリアから話は聞いた。それで、ミラはいたのか?」
「それがなかなか見つからなくて……」
「分かった。一度荷物を置いてくる。一緒に探そう」
恥ずかしい姿を見られちゃった……。
永斗さんの背中を見送ると、私は火照る頬に手のひらを当てた。
すっかり打ち解けてくれたミラちゃんとかくれんぼをすることになり私は必死になってミラちゃんの姿を探した。
とはいえ、家の中はかくれんぼをするには広すぎる。
一体どこへ隠れてしまったんだろう。
いまだに寒気はとまらず、腕を擦りながら家の中を探し回るものの、ミラちゃんがなかなか見つからず不安になってくる。
そのとき、廊下の方から音がした。
「ふふっ、そっちね」
勝ち誇った笑みを浮かべて忍び足で部屋の扉に手をかける。
徐々に足音が近付いてくる。その足音が部屋の前で止まったタイミングで私は部屋の扉を勢いよく開けた。
「――バアッ!!ミラちゃん、みーーつけた!!」
笑顔でそう言った瞬間、脳がフリーズする。
顔の横で手のひらを広げて満面の笑みを浮かべた私はその場で凍り付いた。
目の前にいたのはミラちゃんではなくスーツ姿の永斗さん。
冷めた目で私を見下ろしている。
「――ぎゃっ!!」
「お前は本当に何をしでかすか分からないな」
私の顔を見て永斗さんは肩を震わせてクックと喉を鳴らして笑う。
上がっていたテンションが一気に降下して顔が強張る。
私ってばなんてことを……。穴があったら入りたいとはこのことか。
「す、すみません……。ミラちゃんとかくれんぼをしている途中で……」
「マリアから話は聞いた。それで、ミラはいたのか?」
「それがなかなか見つからなくて……」
「分かった。一度荷物を置いてくる。一緒に探そう」
恥ずかしい姿を見られちゃった……。
永斗さんの背中を見送ると、私は火照る頬に手のひらを当てた。