7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
「見つけたぞ」
しばらくすると、ミラちゃんを抱っこした永斗さんが私の元へ歩み寄った。
ジャケットを脱ぎYシャツにベスト姿の永斗さん。ミラちゃんを軽々と抱っこしている永斗さんの二の腕は太くてたくましい。
ドキッとして私は思わず視線をミラちゃんに向けた。
「ミラちゃん……!どこに隠れていたの?」
「俺の部屋のカーテンにくるまっていた。ミラ、いい場所を見つけたな?」
永斗さんはフッと笑みを浮かべると、ミラちゃんの髪を優しく撫でた。
嬉しそうにはにかむと、ミラちゃんは再びかくれんぼをしようと催促を始める。
「もうすぐ着くとマリアから連絡があった。それまでミラの遊びに付き合うとしよう」
ミラちゃんに微笑むその表情は優しくて穏やかだ。
意外なほどすんなりとミラちゃんの要望をのんだ永斗さんに面食らう。
永斗さん……良いパパになりそうだな。
永斗さんの子煩悩な一面を知ることができて胸の中が温かくなる。
「ミラちゃん、今度は私と永斗さんが隠れてもいい?」
「OK~!」
カウントをはじめたミラちゃんを残して近くの部屋のクローゼットの中に身を隠す。
中は荷物でいっぱいで人が一人入るだけでやっとだ。
ジッと息を潜めていると、クローゼットが突然開いた。
「え」
「ここに隠れていたのか」
永斗さんの声と同時にミラちゃんのカウントが止んだ。
「マズい、見つかる」
永斗さんはそう言うと、強引に体をクローゼットの中に押し込んだ。
私の背中にぴったりと体を寄せる永斗さん。
「さ、さすがに二人は無理です……!」
「緊急事態だ。仕方がない」
「ちょっ、あっ!!」
「――危ない」
耳元にかかった永斗さんの吐息に慌てた私はバランスを崩してその場に尻もちをついた。
でも、どこも痛くない。
「沙羅、大丈夫か」
「す、すみません……!永斗さん、ケガはありませんか?」
「俺は大丈夫だ」
とっさに永斗さんが私の体を抱きしめて受け止めてくれた。
「い、今どきますね――」
永斗さんの足と足の間に挟まれるように座り込んでいた私が立ち上がろうとすると、
「――行くな」
耳元に永斗さんの熱い吐息がぶつかった。
しばらくすると、ミラちゃんを抱っこした永斗さんが私の元へ歩み寄った。
ジャケットを脱ぎYシャツにベスト姿の永斗さん。ミラちゃんを軽々と抱っこしている永斗さんの二の腕は太くてたくましい。
ドキッとして私は思わず視線をミラちゃんに向けた。
「ミラちゃん……!どこに隠れていたの?」
「俺の部屋のカーテンにくるまっていた。ミラ、いい場所を見つけたな?」
永斗さんはフッと笑みを浮かべると、ミラちゃんの髪を優しく撫でた。
嬉しそうにはにかむと、ミラちゃんは再びかくれんぼをしようと催促を始める。
「もうすぐ着くとマリアから連絡があった。それまでミラの遊びに付き合うとしよう」
ミラちゃんに微笑むその表情は優しくて穏やかだ。
意外なほどすんなりとミラちゃんの要望をのんだ永斗さんに面食らう。
永斗さん……良いパパになりそうだな。
永斗さんの子煩悩な一面を知ることができて胸の中が温かくなる。
「ミラちゃん、今度は私と永斗さんが隠れてもいい?」
「OK~!」
カウントをはじめたミラちゃんを残して近くの部屋のクローゼットの中に身を隠す。
中は荷物でいっぱいで人が一人入るだけでやっとだ。
ジッと息を潜めていると、クローゼットが突然開いた。
「え」
「ここに隠れていたのか」
永斗さんの声と同時にミラちゃんのカウントが止んだ。
「マズい、見つかる」
永斗さんはそう言うと、強引に体をクローゼットの中に押し込んだ。
私の背中にぴったりと体を寄せる永斗さん。
「さ、さすがに二人は無理です……!」
「緊急事態だ。仕方がない」
「ちょっ、あっ!!」
「――危ない」
耳元にかかった永斗さんの吐息に慌てた私はバランスを崩してその場に尻もちをついた。
でも、どこも痛くない。
「沙羅、大丈夫か」
「す、すみません……!永斗さん、ケガはありませんか?」
「俺は大丈夫だ」
とっさに永斗さんが私の体を抱きしめて受け止めてくれた。
「い、今どきますね――」
永斗さんの足と足の間に挟まれるように座り込んでいた私が立ち上がろうとすると、
「――行くな」
耳元に永斗さんの熱い吐息がぶつかった。