7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
部屋をでると、ヘアメイクさんに鉢合わせ「何をしたらこんなに短時間で乱れるのかしら?」と笑われ私は必死に謝り乱れた髪を直してもらった。
そしてすぐにマリアに邸宅の奥にある客人用応接間へ連れていかれた。
中では永斗さんとお父さんがテーブル越しに向かう様に座り、その隣に海さんが座っていた。
「沙羅、紹介するよ。父だ。それと、一度会ったと思うが弟の海だ」
私はおずおずと永斗さんのお父さんに頭を下げた。
「は、初めまして。柏木沙羅と申します」
「まあ、そう固くならないでくれ。永斗の父のロバート・レオンだ」
手を差し出され握り返すと、永斗さんのお父さんは優しく微笑んだ。
「ゴホッ……」
すると、突然永斗さんのお父さんが激しく咳き込んだ。
「あのっ……大丈夫ですか?」
「すまない。肺に病気を抱えていてね」
永斗さんのお父さんの傍らには酸素ボンベの入ったバッグが置いてある。常に鼻から酸素を取り入れなくてはならないらしい。
「話はパーティのあとでゆっくりするとしよう。永斗、お前はホストだろう。早く戻れ」
「ああ。沙羅、行こう」
お父さんに促されて部屋を出ようとしたとき、海さんと目が合った。
「……っ」
私と永斗さんを憎々し気に睨む海さん。
私は気付かなかった振りをして小さく頭を下げると、部屋を後にした。
そしてすぐにマリアに邸宅の奥にある客人用応接間へ連れていかれた。
中では永斗さんとお父さんがテーブル越しに向かう様に座り、その隣に海さんが座っていた。
「沙羅、紹介するよ。父だ。それと、一度会ったと思うが弟の海だ」
私はおずおずと永斗さんのお父さんに頭を下げた。
「は、初めまして。柏木沙羅と申します」
「まあ、そう固くならないでくれ。永斗の父のロバート・レオンだ」
手を差し出され握り返すと、永斗さんのお父さんは優しく微笑んだ。
「ゴホッ……」
すると、突然永斗さんのお父さんが激しく咳き込んだ。
「あのっ……大丈夫ですか?」
「すまない。肺に病気を抱えていてね」
永斗さんのお父さんの傍らには酸素ボンベの入ったバッグが置いてある。常に鼻から酸素を取り入れなくてはならないらしい。
「話はパーティのあとでゆっくりするとしよう。永斗、お前はホストだろう。早く戻れ」
「ああ。沙羅、行こう」
お父さんに促されて部屋を出ようとしたとき、海さんと目が合った。
「……っ」
私と永斗さんを憎々し気に睨む海さん。
私は気付かなかった振りをして小さく頭を下げると、部屋を後にした。