7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
最終章 揺るぎない愛

あれから時は流れ、半年が経った。

ニューヨークへ移り住んだ私は永斗さんとともにあの豪邸で暮らしている。

広大な庭の一角に家庭菜園を設け細々と野菜を育てたり、季節の花を植えて楽しんだり今まで興味はあったけれどできなかったことを自由にやらせてもらっている。

それと、週に数回日本の小学校にあたるエレメンタリースクールで日本語を教えるボランティアをしている。

ご近所さんとも親しくなり、声を掛け合ってお茶を飲んだりランチをする仲になれた。

そしてなにより、マリアの存在が大きい。

マリアは私がニューヨークに戻ってからもずっと私の付き人としてそばにいてくれる。

ただ、ミラちゃんがもう少し大きくなったら以前いた金融会社に戻る予定だという。

永斗さんもそれに賛成し、後押しすると話していた。

そして、無事にお父さんから会長を引き継いだ永斗さんは今ではロバートグループのトップとなり、全ての部門の管理を一手に引き受けている。

そして、驚いたことに永斗さんが会長になってから業績はうなぎのぼりらしい。
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