元探偵助手、転生先の異世界で令嬢探偵になる。
○
「うんうん。ルシウスさんと先代はちゃんと仲良かったよ。普通に親子みたいだったもん」
シエラが次に話を聞いたのはレオンだ。
彼の生い立ちや商会での立場についてはこの前聞いていたので、今回は主にルシウスのことについて尋ねた。
ルシウスの言葉を完全には信用できないと思い色々と聞いてみたのだが、レオンの口から語られたルシウスの評価は、本人が語っていたものと大差はない。
「とにかく、ルシウスさんが先代を殺したなんてこと、絶対に絶対にあり得ない。まったく、あんな手紙いったい誰が書いたんだろ。シエラお姉さんの推理だと、僕たちの身近な人かもしれないんでしょ?」
「うん。レオンくんはあの手紙を送ってきた人に心当たりはない?」
レオンは静かに首を横に振った。
「わかんないけど、あんなめちゃくちゃな脅ししてくるんだから、きっと同じ業界のライバルの人とかだと思うな。どうにかしてクレイトン商会の悪い噂を広めようとしてるんだよ」
「なるほど。参考までに、そのライバルについても教えてくれる?」
「うんうん。ルシウスさんと先代はちゃんと仲良かったよ。普通に親子みたいだったもん」
シエラが次に話を聞いたのはレオンだ。
彼の生い立ちや商会での立場についてはこの前聞いていたので、今回は主にルシウスのことについて尋ねた。
ルシウスの言葉を完全には信用できないと思い色々と聞いてみたのだが、レオンの口から語られたルシウスの評価は、本人が語っていたものと大差はない。
「とにかく、ルシウスさんが先代を殺したなんてこと、絶対に絶対にあり得ない。まったく、あんな手紙いったい誰が書いたんだろ。シエラお姉さんの推理だと、僕たちの身近な人かもしれないんでしょ?」
「うん。レオンくんはあの手紙を送ってきた人に心当たりはない?」
レオンは静かに首を横に振った。
「わかんないけど、あんなめちゃくちゃな脅ししてくるんだから、きっと同じ業界のライバルの人とかだと思うな。どうにかしてクレイトン商会の悪い噂を広めようとしてるんだよ」
「なるほど。参考までに、そのライバルについても教えてくれる?」