元探偵助手、転生先の異世界で令嬢探偵になる。
令嬢探偵、答え合わせをする
○
「シエラお姉さーん!お見送りするね!」
依頼された内容が解決し、この屋敷に来るのもこれで最後かと感慨にふけっていると、レオンがたたたっと駆け寄ってきた。
「ありがとう」
レオンはいつも、屋敷を出てからしばらく道案内がてらシエラと歩き、話し相手をしてくれる。
しかし今日は、それを引き留める人がいた。
「レオン。今日は俺にシエラ嬢のお見送りをさせてください」
穏やかな声色で微笑を浮かべるルシウス。
レオンは思わぬ乱入者に口を尖らせた。
「ええーっ、僕シエラお姉さんとお話ししたいのに!」
「まあそう言わず。依頼人は俺なのですから、きちんとお礼をするのが礼儀でしょう?」
「ちぇっ、しょうがないなぁ。……じゃあね!シエラお姉さん!」
もっとごねるのかと思ったが、案外あっさり引き下がった。
というか、ルシウスと二人きりにしてもらいたくなかったのだが。またしても妙な緊張がシエラを襲う。
「シエラお姉さーん!お見送りするね!」
依頼された内容が解決し、この屋敷に来るのもこれで最後かと感慨にふけっていると、レオンがたたたっと駆け寄ってきた。
「ありがとう」
レオンはいつも、屋敷を出てからしばらく道案内がてらシエラと歩き、話し相手をしてくれる。
しかし今日は、それを引き留める人がいた。
「レオン。今日は俺にシエラ嬢のお見送りをさせてください」
穏やかな声色で微笑を浮かべるルシウス。
レオンは思わぬ乱入者に口を尖らせた。
「ええーっ、僕シエラお姉さんとお話ししたいのに!」
「まあそう言わず。依頼人は俺なのですから、きちんとお礼をするのが礼儀でしょう?」
「ちぇっ、しょうがないなぁ。……じゃあね!シエラお姉さん!」
もっとごねるのかと思ったが、案外あっさり引き下がった。
というか、ルシウスと二人きりにしてもらいたくなかったのだが。またしても妙な緊張がシエラを襲う。