お前に愛を捧げる〜精神科ドクターの情愛
「そうじゃなくて、玲子の結婚相手」

「えっ?」

「僕が玲子と結婚して、都築総合病院を継ぐよ」

「私と戸倉くんが夫婦になるの」

玲子は急に笑い出した。

「そんなにおかしい事かな」

「ごめん、ごめん、ちょっと想像つかなくて」

「僕の事、友達以上に思えないって事?」

「だって、戸倉くんとキスなんて想像つかなくて」

「じゃ、試してみる?」

僕は玲子の腰を引き寄せた。

じっと見つめあい、僕は玲子の頬に手を当てて、唇にそっと触れた。

玲子は目を閉じて、動かなかった。

「玲子、好きだ」

僕は更にキスの激しさを増した。

玲子は思わず、色っぽい声を漏らした。

閉じていた目を開けて、僕をじっと見つめた。

次の瞬間、玲子は「これ以上は駄目」そう言うと僕から離れた。

「なんで駄目なんだ」

「帰りたくなくなっちゃう」

「なら、ずっとここにいろ」

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