お前に愛を捧げる〜精神科ドクターの情愛
剣崎を亡くし、僕に対しての惹かれる想い、そして旦那に対しての精神的ストレスなど、抱える問題は山積みだ。
玲子の自分自身の決断が、間違っていた事への後悔と、引き返せない道に迷い込んだどうすることも出来ない現状に、玲子の精神状態はピークに達していた。
僕が仕事から戻ると、いつも部屋は暗かった。
「玲子、電気もつけずにどうしたんだ?」
「光、おかえりなさい、もう、そんな時間?」
「ずっと暗い中で何してたんだ」
「さっきまで明るかったの」
「飯はちゃんと食ったか?」
「うん」
そう答えるも、食べた形跡がない。
確実に玲子は衰弱して行った。
僕は玲子を入院させる事にした。
玲子の旦那はそんな情報を得て、都築総合病院へ転院させると言ってきた。