お前に愛を捧げる〜精神科ドクターの情愛
「玲子、お前は俺の妻だ、この事実は一生変わらない、いい加減俺に大人しく抱かれろ」
玲子の旦那は無理矢理、玲子に覆い被さろうとした。

口を押さえられて、声を出す事が出来ずに、玲子は観念した。

僕は玲子の様子を見に病室に向かった。

ドアを開けると信じられない光景が飛び込んできた。

「何をやっているんだ」

僕は玲子から旦那を引き離した。

「犯罪だぞ、警察を呼ぶ」

玲子の旦那は慌てて、病室から逃げ出した。

「玲子、大丈夫か」

玲子は震えて泣いていた。

僕は玲子の上半身を起こしてあげた。

そして、ベッドに腰をおろし、そっと抱きしめた。

玲子は小さな子供のように泣きじゃくっていた。

僕は玲子の肩をぽんぽんとして「大丈夫だよ、大丈夫」と静かに声をかけた。

「光、ごめんなさい」

「玲子の病室は面会謝絶にしておくよ、僕以外は入れないようにね」

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