お前に愛を捧げる〜精神科ドクターの情愛
第五章 ずっと一緒ね
そう言って、僕は玲子の身体を囲って「僕の腕の中に玲子はいる、誰も入って来れないように鍵をかけちゃおうな」僕は笑顔を玲子に向けて、おでこにキスをした。

玲子はちょっと落ち着きを取り戻した。
それから、僕は警察に連絡を取った。

そして、玲子の親父さんにも、今回の事を報告した。

玲子の親父さんは、玲子の旦那に都築総合病院を辞めるように促した。

弁護士にも相談して、離婚が成立する様に話を進めて貰った。

玲子は相当のダメージを受けた。

僕は毎日玲子の病室へ足を運んだ。

僕には少し笑顔を見せてくれるようになったが、その笑顔は相当無理をしている様子が伺えた。

「玲子、退院したら、二人で旅行に行こうか」

「旅行?」

「ああ、そうだ」

「光と一緒?」

「もちろん、ずっと一緒だ」

「良かった」

「また、明日な」

「光?どこに行くの?」

「一旦、うちに帰ってまた来るよ」

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