お前に愛を捧げる〜精神科ドクターの情愛
そう言えば、いつも三人で過ごした時間が多かったような気がする。

僕は嬉しかったが、以前玲子に相談されたことがあった。

「戸倉くん、私ね、剣崎くんと付き合ってるんだ」

僕はその時心臓が飛び出るんじゃないかと思う位驚いた。

僕はおじゃま虫だったと言うわけかと落ち込んだ。

「でも、二人になるのを拒んでいるみたいなんだけど……」

そう言う事だったのかと、今更ながら納得した。

僕は剣崎から受け取った手紙を握りしめて、誓った。

剣崎、約束するよ、玲子を守って行く。

それから僕は、玲子をなるべく外に連れ出した。
「なあ、玲子、剣崎はお前のこと大事に思っていたよ、いつでもお前を守ってくれている」

「そうかな」

僕は玲子に剣崎からの手紙を見せた。

玲子はゆっくりと噛み締めながら手紙を読んでいた。

玲子の目に涙が溢れて頬を伝わった。

それから玲子は少しずつ、元気を取り戻した。

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