あやかし戦記 妖艶な夜に悪夢を
会場は一瞬でパニック状態になり、多くの魔法使いたちが我先にと逃げようとする。だが、アレンはそのクマに恐怖心を抱かなかった。何故なら、幼なじみの式神だからである。

「アレン!!」

剣を片手に走ってきたのは、アレンの幼なじみのチターゼ・グランツだ。その後ろにギルベルト、エイモン、ヴィンセント、レオナード、そしてルーシーが続いて入ってくる。

「貴様ら全員逮捕する!!地面に伏せろ!!」

ルーシーが叫ぶと、「ふざけるな!!」と抵抗する魔法使いたちが現れる。杖をルーシーに向け、呪文を唱えようとしたその時、エイモンが拳銃を発砲し、杖を壊していった。

「こんなことをして許されると思う?ちゃんと反省しようね?」

エイモンが黒い闇を含んだ笑顔を見せ、その横でギルベルトも頷きながら剣を構える。

「よくも俺たちの友達にこんなことをしたな!」

「抵抗すれば、僕たちは容赦しませんよ」

レオナードが怒りをあらわにしながら魔法使いたちを睨み、ヴィンセントも片手に矢を持ち、いつでも放てるようにする。
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