あやかし戦記 妖艶な夜に悪夢を
番外編一 Swwetie
「僕と、付き合ってください!!」
顔を赤く染め、体を震わせて必死に想いを伝えてくれた魔法使いの少年に、妖を倒す存在であるチェルシーは頷き、交際が始まった。
デートで色々な場所へ行き、キスやハグをして、「愛してる」を伝え合う。スイーツのように甘く、ピンク色に色づく恋物語だ。しかしーーー。
「……私が、彼のそばにいて本当にいいのかしら?」
任務が終わり、返り血だらけの体をお風呂に入って洗いながらチェルシーは呟く。思い出すのは行っていた任務のことだ。
人々に悪さをする魔女を倒す、それが今回の任務の内容だった。チェルシーは現れた魔女にナタを振り回し、逃げようと背を向けても無慈悲に斬り付けた。
「お掃除完了ね」
しかし、よく考えれば魔法使いと自分は付き合っている。殺した魔女と同族だ。体が震え、その場にしゃがみ込む。温かいシャワーを浴びているというのに、寒気を感じた。
嫌なことを一つ思い出すと、次々と蓋を開けて記憶が飛び出してくる。
顔を赤く染め、体を震わせて必死に想いを伝えてくれた魔法使いの少年に、妖を倒す存在であるチェルシーは頷き、交際が始まった。
デートで色々な場所へ行き、キスやハグをして、「愛してる」を伝え合う。スイーツのように甘く、ピンク色に色づく恋物語だ。しかしーーー。
「……私が、彼のそばにいて本当にいいのかしら?」
任務が終わり、返り血だらけの体をお風呂に入って洗いながらチェルシーは呟く。思い出すのは行っていた任務のことだ。
人々に悪さをする魔女を倒す、それが今回の任務の内容だった。チェルシーは現れた魔女にナタを振り回し、逃げようと背を向けても無慈悲に斬り付けた。
「お掃除完了ね」
しかし、よく考えれば魔法使いと自分は付き合っている。殺した魔女と同族だ。体が震え、その場にしゃがみ込む。温かいシャワーを浴びているというのに、寒気を感じた。
嫌なことを一つ思い出すと、次々と蓋を開けて記憶が飛び出してくる。